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木の情報発信基地から丸9年
        〜勤勉社長が乗り出したWeb新市場 木の情報検索エンジン『中川木材産業株式会社』〜

2004年5月のこのコーナーのタイトルを覚えていらっしゃいますか?
〜毎日情報発信中でいつの間にやら100万人〜「等身大の自分とまっすぐ向き合う勤勉社長のWeb繁盛記」というものでした。毎日こつこつと木に関する情 報を発信し続けて9年。今や140万弱アクセスの人気サイトを自分の手で作り上げた「中川木材産業株式会社」の中川勝弘社長の記事は、ITはちょっと敷 居が高いとおっしゃる方々にも勇気とやる気を与えたのではなかったでしょうか。さて、木の情報発信基地と名づけた人気サイト開設から丸9年。中川社長は新たなWeb市場へと乗り出しました。


    まずはおさらいから

明治44年、和歌山の御坊市で産声を上げた「中川計三郎商店」から始まっ た「中川木材産業株式会社」。先代の中川藤一さんは、『木材流通』や『木偏 百樹』の著者として、また大学で教鞭を執るなど、林材業界で大変著名な方で した。その藤一さんが1988年に急逝し、勝弘さんが社長に就任しました。しかしながら、当時会社の経営状態は自己資本率4〜5%で非常に厳しいものでした。「自分にできる経営をまじめにやっていくしかない」という強い決意の元、今までの体制をがらっと見直し、「売り上げよりも利益」「若い力を活かす経営」を掲げた勝弘社長の努力で、会社は見事に立ち直ったのでした。

さて、そんな勝弘さんは、「コンピュータの可能性」に早くから目をつけていました。処理の早さ、正確さに魅せられたのです。しかしながら、勝弘さんは、やみくもにIT投資をすることはありませんでした。デジタルとアナログ とをうまく組み合わせて、無駄なく活用するのが身上でした。データベース作成が趣味と言い切る勝弘さんの地道な活動によって、名刺データベースや、木の情報データベースが次々と産まれたのでした。

儲からなければ投資できない社風は勝弘さんが作ったもの。ホームページにアクセスが多いといっても、儲けにつながらなければ社内の支持を得ることはできません。なるほど有名サイトになることで、商談は増えました。しかしながら、それだけでは満足できなかったのです。

さて、140万弱のアクセスを誇る「木の情報発信基地」が、新たなビジネスへと拡大するときがやってきました。それは、「木の情報検索エンジン」というものです。

『木の情報発信基地』
http://www.wood.co.jp/

『木の情報検索エンジン』
http://www.wood.jp/





次に、新ビジネスに至る経緯をご紹介していきましょう。


 

    ひとつだけ達成できていない目標

さて、社長になって17年。徹底的な収支バランスの見直しで、連続黒字を達成してきました。しかし、勝弘社長には大きな悩みがありました。

「確かに会社はうまく行っています。社内も社外もそれは認めています。しかし、ひとつだけ、うまく行っていない点があるのです。」

実は、社長に就任した17年前に、勝弘さんは100項目の目標を立てていました。ほとんど達成できたそれらの目標の中に、ひとつだけ達成できていないものがあるというのです。それは、何を隠そう「売り上げアップ」でした。今でこそキャッシュフローや利益率が経営 の指標として取り上げられますが、以前は何よりも「売り上げがどれだけあるか」であったのは事実。

しかし、なぜ今になって「売り上げアップ」なのでしょうか?「売り上げが上昇していないというのは、つまり新しい分野が伸びて行っ ていない、得意先が増えていないということの表れです。既存顧客の中で、今までの業態で行く分には、申し分ない経営が出来ていると思いますが、会社経営はそれだけではダメだと思うのです。」もちろん、売り上げアップに何も努力しなかったわけではありませんでした。


    徹底的な分析から

昔ながらの業界慣習に手を染めたくなかった勝弘社長には、自分自身の努力で売り上げアップを目指すしかありませんでした。つまり、新規事業の立ち上げです。勝弘社長が作り出した数々のデータベースの中には、こうして立ち上 げた新規事業の一覧があります。

勝弘社長は、自分自身の軌跡とも言えるこのデータをきっちりと分析しているのです。「実は、この中には12の失敗があります。その1/3は、時期が早すぎたために失敗したものでした。」とおっしゃる勝弘社長。失敗した事業のことを考えるだけでも経営者にとってはなかなか難 しいことですが、それをデータとして整理し分析している点に驚かされます。

「実は、インターネットにホームページを開いた9年前、ネットは面白いが、商売にはならないという自信がありました。」それから9年、勝弘社長は社員に宣言しました。「インターネット上のサービスを新規事業として立ち上げる。 立ち上げるからには、自分自身のエネルギーの半分はつぎ込ませて欲しい。」 決意表明でした。いよいよネットが商売のネタになる時代がやってきた。それは、勝弘社長の確信でした。

『木の情報発信基地』
http://www.wood.co.jp/

『木の情報検索エンジン』
http://www.wood.jp/





こうして始まった「木の情報検索エンジン」は、一体どのようなサービスなのでしょうか。


 

    専門分野型の検索エンジン

「インターネットは非常に便利なツールですが、いざ仕事などで欲しい情報を探そうとしても、なかなか見つかりにくくなっていました。ウェブサイトが急速に増加したからです。(中略)そこで、ネットを利用し木の情報を探される方のために、より使いやすい検索エンジンを開発しました。またこれからのネット時代の対策という意味もあります。約10年にわたるホームページの運営と、1万ページの作成ノウハウ、そして初めて予算もかけて構築しました。」 とサイトで勝弘社長は語ります。

そのほかに、登録が簡単にできるもの、有効性の高いリンクのみを表示するものでありたいと考えているそうです。いずれにしても、木に関する情報のみに特化した検索エンジンは、大変新しい考え方です。インターネット上に公開される情報があふれ、検索エンジンで検索しても、数万ヒットなどあたりまえになった今、欲しい情報だけに特化した検索エンジンの登場は然とも言えます。それでは、実際の検索画面を見てみましょ う。


    YAHOO型のカテゴリ分類と検索

木の情報検索エンジンは、YAHOOに見られるようなカテゴリ分類を持っています。業種とホームページのアイテムに大別される分類は、登録者が好きなものを選んで10個までチェックすることができるようになっています。ごくごく内輪に公開しただけでも、4月末からの2ヶ月間で登録1000社を超えました。この登録は、木に関するページを持っている登録者自らが行います。

ユニーク なのは、ホームページアドレスが無くても登録できるところです。木に興味のある人に対して何かPRしたい内容があれば、掲載が可能なのです。

たとえば 「玩具・おもちゃ」という業種を選んでみると、12件のサイトがヒットされます。結果の中に連絡先やPR文がそのまま表示されているため、何度もクリックすること無しに連絡先情報を得ることができ便利です。欲を言えば、現在選 択中のカテゴリー情報がどこかに表示されていれば、うっかりどこを見ているのか解らなくなることも無いかなと感じますが、それはいずれ盛り込まれることでしょう。いずれにしても、クリックからの反応がとても速いのに驚かされます。速くて無駄の無い検索結果は、木の情報を欲しくて訪れた人にとっては、なによりのサービスです。


    一体何のために?

ところで、サイトを公開してから今までに、勝弘社長のところには同じ質問 がたびたびやってきます。「一体何のために検索サイトを始めたのか?」というものです。今のところ「木の情報発信基地」と同様に、営利目的では無くボランティアベースで運営されていくように見える「木の情報検索エンジン」ですが、実は勝弘社長にはしっかりした予定があるのです。

『木の情報発信基地』
http://www.wood.co.jp/

『木の情報検索エンジン』
http://www.wood.jp/





では、検索エンジンから拡がる「木の情報検索エンジン」の今後 について、お話していきたいと思います。



    検索エンジンの完成予定

何事もしっかり予定して始める勝弘社長。検索エンジンにしてもしかりです。

「今の検索エンジンは開発途上。カテゴリをサブメニュー化したり、検索結果の見せ方をもっと工夫する予定です。また、今は手動登録だけですが、ゆくゆくはロボットも導入する予定です。だいたい来年4月を目標に進めていて、それまでのチェックポイントも今までのところ予定通りで進んでいます。」

Googleのページランクも3年後には6まで上げたい等、SEO(検索エンジン上位表示対策)についての目標もしっかり持っているのが勝弘社長ならではです。しかし、それもこれも、このサイトが発展することで得られるメリットを予定 しているからなのです。

    最終的には事業として成功させたい

まずは、1年後ある程度の登録サイトのボリューム確保が進んだら、有料広告 を募集する予定です。そして、3年後までには木に関するB2Bのモールへと発展させるのが目標です。この判断にこそ、勝弘社長の経験が生きています。今まで手がけた数多くの新規事業のうち、失敗が12例あり、そのうち1/3は時期尚早によるものでした。いまやB2Bのモールはそれほど先進的なものではありませんが、情報化が遅れている木材業界では、これほどまでにインターネットが普及した今やっと、実際に成功する可能性が出てきたとの実感があるのです。それにしても、遅くては意味がありません。あくまでも、木材業界のIT事業で1番先頭を走る企業でいることが、3年後5年後何らかのビジネスチャンスに必ずつながると考えています。

社長就任時に立てた100の目標のうち、ただひとつ達成できていない「売り上げアップ」。会社の状況が良いときに、本業に影響しない範囲で繰り返すという新規事業への取り組みの中で、満を持して「木の情報検索エンジン」は始まり ました。この新規事業で念願の「売り上げアップ」を達成していくために、勝弘社長の予定表は続きます。それは、データベース作りが趣味と言い切る勝弘社長にとって、だれからも引き継いでいない自分自身が開くマーケットに他な りません。

巨大な検索エンジンが林立する中で意表をつく専門分野に特化した検索エンジン。今後の「木の情報検索エンジン」にどうぞご期待ください。

『木の情報発信基地』
http://www.wood.co.jp/

『木の情報検索エンジン』
http://www.wood.jp/



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