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〜ハンコにまつわるあれこれ話〜
       ハンコ屋のネット活用あれこれ    

どの方の引き出しにも必ず入っている「ハンコ」。海外では見ることが無い この「サイン」は、5千年まえにメソポタミア文明を生んだシュメール人の発明 とか。しかし、現在まで日本に根付いた「ハンコ」は、7世紀に中国から伝わっ たもので、それは中国で独自に生まれたものだとか。  いずれにしても、私たちの生活に深く根をおろした「ハンコ文化」は、ここ にきて大きな改革期を迎えようとしています。  今月の線客万来コーナーでは、ハンコにまつわるあれこれと題し、身近なハ ンコショップのご紹介、大規模ネットショップのご紹介、電子印章の昨今など、 それぞれの「ハンコ事情」を見て行きたいと思います。


    若いハンコやさんのハンコ事情

「まぁくんの店」は、大阪の四条畷にあります。外から見ると喫茶店?とおぼ しき外観ですが、よく見ると看板には「はんこや」と書いてあります。元々コ ンピュータのSEになる予定だったという若きご主人は、「ハンコ屋らしくな い店」にこだわっています。そのため、お店の名前をつけるときには、わざわ ざハンコ屋に思えない名前として、「まぁくんの店」と自分の愛称を使ったほ どでした。
「もともとは、大学生のときに阪神大震災に会って神戸の自宅を離れたのが 四条畷に根をおろすきっかけでした。」「大学を卒業するときに、コンピュー タの仕事を探したのですが、どこかピンとこなかったので、自営でスタートす ることにしたのです。」とおっしゃるご主人。最初の仕事は知り合いから頼ま れた名刺だったそうです。SEになる予定だったご主人にとって、パソコンを 使うことはもちろん想定内。これがきっかけとなって、地元を営業回りして、 チラシの仕事を取ってきたり、名刺を刷ったりと順調に事業が立ち上がったの でした。
 当時、今ほどDTPが一般的でない時代に、マッキントッシュとWindowsの両方 を使ってぱパッと版下をつくることができるという技術は珍しいものでした。 営業をして取ってきた仕事を自分でつくり、すぐに納品できるというスピード は、なによりお客様に響くものでした。「いつのまにか口コミでお客さんが広 がって、営業回りをしなくても仕事がもらえるようになっていました。」

 さて、「まぁくんの店」のご主人は、たまたま行った展示会で、ハンコに出 会いました。「名刺やチラシで仕事は回っていたのですが、たまたま大口のお 客さんが倒産し、負債を抱えてしまいました。そこで、掛売りではなくて、現 金商売をしたくなって、お店を開くことにしたのです。でも、いざ店を開くと なると、名刺やチラシよりもっと何か無いのかなぁと考えていたときに、ハン コに出会ったのでした。」展示会で見たハンコ作りは、これならできると直感 するものでした。そこで、ハンコ屋さん「まぁくんの店」が産まれたのでした。



    そんなまぁくんのネット事情

「まぁくんの店」は、もう8年も前からホームページを開いています。しかし、 ホームページからの注文は受けていません。「ホームページはあくまでも値段 を見てもらったり、店の場所を調べてもらったりするもので、それで商品を売 るつもりは無いので、カートをつける予定はありません」とおっしゃるご主人 は、ホームページの効果についてこう語ります。
「お店中心で営業しているので、店の定休日やちょっとした連絡、あるいは電 話で問い合わせが来た時に場所の説明など、お店の窓口としての機能が大きい ですね。名前がハンコ屋らしくないので、ハンコで検索した人が、ついクリッ クしてしまうこともあるらしく、そういう意味でも結構効果があるんですよ。」 「まぁくんの店」のホームページは、最近はやりのブログスタイルに作り変え している最中です。以前は手作り感あふれるものだったのに、ちょっと硬い感 じになりました。「手作りのサイトはお店の雰囲気を伝えるのには良かったの ですが、最近の携帯からのアクセスに不適当だったので作り変えました。せっ かくの店の窓口が、たくさんの携帯ユーザーから見てもらえなければ何もなり ませんから」。

まぁくんの店
http://www.makun.jp/





さて、対面販売中心でホームページは窓口機能とおっしゃる「まぁくんの店」 でのネット活用。これはこれで一つの考え方ですね。しかしながら、ハンコ屋 と言えば・・・ネット販売で超有名店がありました。次週のこのコーナーでは、 ネット販売を中心に展開しているハンコ屋さんをご紹介したいと思います。




    すごい数のハンコ屋ネットショップ

はんこや」というキーワードで検索すると、おびただしい数のネットショ ップがヒットします。それだけ、ハンコをネットで買う人が多いということで しょうか。それでは、いくつか特徴のあるネットショップを見ていきます。
店名、アドレス、店の特徴(サイトから抜粋)、コメント(★マーク)という 順番で3つのお店を紹介しましょう。

まずは、ネットショップの成功例として必ずといって良いほど紹介される店


「ハンコヤドットコム」
http://www.hankoya.com/

ハンコヤドットコムでは、「お客様第一主義」の理念を掲げ、業界各大手メー カーとのパートナーシップを図りながら、最新の情報を捉えた様々な印章商品 ならびにその関連アイテムを中心とした、オンラインショップ最大級の品揃え を目指し、皆様の快適なオフィス環境をサポートさせて頂きます。

★ここの特徴は、品揃えです。専門店を別館という形で独立させているにもか かわらず、同梱として送料を抑えることが可能な仕組みがユニークですね。 また、はんこだけでなく、名刺や表札なども専門店として組み込んでいます。


「いいはんこやどっとこむ」
http://www.e-hankoya.com/

いいはんこやどっとこむインターネットショッピングは業界卸売価格で全ての お客様に商品を販売すると言った新しい方式のネットショッピングでございま す。「流通形態の革新」により「中間マージン」を削減し「生産効率の向上」 により「高品質な商品を低価格でご提供する事」を実現し「徹底的なコスト削 減」により生み出された利益を「お客様に還元」するそんなネットショップで ございます。

★ここの特徴は、何と言っても価格と納期。ネットショップという間口の広い お店でしか出来ないことを実現しているサイトです。


「はんこや象夏堂」
http://www.geocities.jp/hankoya_shokado/shokado.html

彫師・津久井智子 のHPへようこそ!
消しゴムはんこを 彫っています。 オーダーメイド、各地イベント出店多数! 出張はんこ屋、ワークショップもやってるよ!お気軽にお問い合わせください!

★ここにしかないハンコ。手作りの「消しゴムハンコ」のオーダーメイドサイ トです。残念ながら有名になってしまって製造がまにあわないということで、 ネットからの注文は中止しています。どちらかというと、販売というよりも消 しゴムハンコの彫師・津久井さんの個人サイトというか、作品紹介サイトとい うイメージが強いかもしれません。
しかしながら、この個性。一度目にすると、私も欲しいとつい思ってしまう消 しゴムハンコの力はすごいものですね。ネットショップで成功する一つの方法 が、「ここにしかないもの」を売るということが実感できるサイトです。





 今週は、特徴のあるハンコ屋ネットショップ3店をご紹介しました。それぞ れに、お店の特徴をしっかり打ち出しているのがさすがですね。みなさんのシ ョップは個性を出せていますか?

 来週のこのコーナーでは、新しいハンコの形である電子印についてご紹介し ていきます。次週のこのコーナーをお楽しみに。





    電子印:ハンコそのままを電子化

 まずは、ハンコという形や役割はそのままで、電子化している例を見てみま しょう。

シャチハタ「電子印鑑とは」
http://www.shachihata.co.jp/interweb/about/index.php

「『電子印鑑』はこの紙に捺印するという行為を、そのまま電子化したもので す。「パソコン上で使える印鑑」とイメージしてください。この電子印鑑を使 い、パソコン上で作った書類に画面上で「捺印」すると、紙に出力することな く、従来と同じ「承認」のしるしを残すことができるのです。これまでのビジ ネススタイルを変えることなく電子化する。それが電子印鑑の最大の特長なの です」(以上ホームページより抜粋)

このように、電子印や電子印鑑と呼ばれるものの多くが、

 1.今までの仕事の流れは変えず、
 2.コンピュータの文書に対して印影を付加する

このような仕組みとなっています。これは、e-文書法の施行以降、文書を電子 化して保存することが可能となり、ニーズが高まったものです。しかしながら、 シャチハタの「電子印鑑」の応用としても組み込むことができるのですが、電 子認証といわれる仕組みはもう少し複雑なものとなっています。



    電子認証:実印や印鑑証明などの運用を考えた認証システム

法務省「ホゥ ティービー」
http://web.moj.go.jp/ONLINE/CERTIFICATION/

このサイトでは、わかりにくい電子認証や電子証明書について、わかりやすく テレビ番組の形式で解説しています。
こちらは、電子商取引などインターネット経由で行われる色々な商取引に対し、 自分が誰であるか、書面の改ざんが無いかどうかを証明するための仕組みです。 国や地方自治体の電子入札をはじめ、今まで実印と印鑑証明を用いた各種公用 文書などで、実際、運用が始まっています。しかしながら、まだまだインター ネット経由で公文書の申請や取引を行うというケースが少ないため、だれもが 登録を行っているとは言えない状況です。今後はこういう事例が増えてくると 予想されるため、知識としてしっかりと理解しておく必要があると言えます。





さて、それでは、実際にこういう電子印や電子認証を使うシーンとは、どうい う時なのでしょうか。また、それを実際に使うためには、どれほどの準備と投 資が必要なのでしょうか。次週のこのコーナーでは、これら電子の「はんこ」 を実際に使うためのあれこれを見て行きたいと思います。

次週のこのコーナーをどうぞお楽しみに。





    電子認証という認証システムを使うには

電子認証とは、実印や印鑑証明を用いた各種公用文書において、インターネッ トによる申請や取り交わしができるように考えられた認証システムです。これ については、先週ご紹介した法務省のサイトや、日本商工会議所のサイトで詳 しく解説されていますので、一度そちらをゆっくりご覧下さい。

法務省「ホゥ ティービー」
http://web.moj.go.jp/ONLINE/CERTIFICATION/
日本商工会議所「電子認証と電子署名のはなし」
http://www.jcci.or.jp/it/colum/index.htm

さて、ではこの電子認証を実際に使うのはどういうシーンなのでしょうか?

日本商工会議所の「電子認証をご利用いただける事例」を見ていきましょう。
http://ca.jcci.or.jp/case/index.html

これを見ると、大きく分けて3つの分類があることがわかります。 まず1つ目は、電子申請・届出です。
たとえば、法務省のオンライン申請の内容を見ると、商業登記、不動産登記な ども、オンラインでの申請ができることがわかります。
2つ目は、電子入札・電子調達です。3つ目は、電子出願(特許)です。

さて、それでは、1例として総務省のオンライン申請を利用するまでの流れを 見ていきましょう。(法務省オンライン申請のご案内ホームページより)

1.電子証明書を取得します。
(ただし、手続により、電子署名を必要としないものがあります)

2.申請書を作成・送信するためのパソコン環境や通信環境を準備し、オンラ イン申請に必要なプログラムをインストールします。

3.オンライン申請を行うためにユーザ登録を行い、申請者IDおよびパスワー ドを取得します。

4.取得した申請者IDおよびパスワードでオンライン申請システムにログイン し、申請・届出に必要な様式を取得します。

5.申請に必要な項目の入力、添付ファイルの設定、電子署名(電子署名を必 要とする手続の場合)を行い、申請書を作成します。

6.申請書をオンライン申請システムに送信します。

7.申請書は、形式チェックで問題がなければ、データベースに登録され、そ の時点で到達確認表が発行されます。

8.申請の処理状況、補正の内容、電子納付に必要となる情報の確認などは、 処理状況一覧画面から確認することができます。

9.電子的な公文書(許可書等)が発行された場合は、オンライン申請システ ムから取得することができます。

ここまでの作業で、公文書を取得することができるのです。別の省庁の電子申 請を利用する際にも、これと同様の手続きとなります。

さて、これら電子認証を利用する電子申請をはじめ、e-JAPAN構想に基づく政府 の窓口をご存知ですか?まだご存じない方は、一度是非ご覧下さいね。

電子政府の総合窓口
http://www.e-gov.go.jp/

 まだまだ判りにくい電子認証ですが、個人でも法人でも公的な手続きが電子 化されています。一度やってみようと思う方は、電子認証サービスの取次ぎを 行っている最寄の商工会議所にご相談ください。


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