| 〜本当に喜んでいただける商品をお届けするために〜 夫婦でこだわりの紅茶ギフトを チェルシーガーデンティー |
| 巷の噂では景気が良いらしい。でも、全く実感とは程遠いという声もありま すね。バブルがはじけて不況になって、いつの間にやら景気が良くなってきた と言われても、世間は暗い話題で持ちきりです。こういう時には明るく楽しい 話題で心も軽くなりたいものです。今月の線客万来コーナーでは、ふっと心が 軽くなるような、楽しい話題をお届けすることにしましょう。 |
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今回の主人公は、二階堂さんという男性です。二階堂さんは、東大阪市生ま れの46歳。お父さんは、東大阪という中小企業の町で、電気スタンドを製造す る製造業を営んでいらっしゃいました。二階堂さんは、優秀な成績で高校・大 学と進学・卒業し、順調に大企業への就職も果たしました。しかしながら、多 くの中小企業の長男がそうであるように、親に請われ、跡取りとして親の会社 に戻ってきたのでした。 |
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親の会社に入ってみると、そこでは「いかに安く商品を作れるか」との戦い でした。安い中国製品に押され、国内の取引先からは仕入れコスト削減を言わ れ、品質よりも値段という価値観がまかり通っていました。いささかの疑問を 抱きつつも、そこは親の会社ですから、身を粉にして働きました。もちろん、 社長も従業員も全員がそうでした。しかし、いよいよ会社の蓄えを削ってまで 「安い」商品を納めることに我慢が出来なくなったのでした。 |
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二階堂さんは考えました。「今ならば、お取引先や従業員に迷惑をかけるこ と無く会社を閉める体力がある。しかし、このあとしばらくすれば、誰かに迷 惑をかけざるを得なくなる。それならば、今が潮時ではないのだろうか」。 この気持ちは、もちろんまもなく息子に会社を引き継ぐつもりであった父親に も理解してもらう必要がありました。それは大変なことでしたが、いずれにせ よ息子の代と理解し、半年間の親子の努力のもと、会社の幕を閉じたのでした。 |
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会社を閉めることを決めてから、漠然と次に何をしたらいいのかと考えてい た二階堂さんは、ふっと昔のことを思い出していました。それは、奥さんが一 時趣味で行っていた紅茶のギフト販売でした。イギリス好きの奥さんが、自分 のテイストで組み合わせた紅茶や英国小物を贈り物用に詰め合わせ、知り合い に販売するというすべて手作りの小さなショップでした。二階堂さんの心に浮 かんだのは、そのときの奥さんの楽しそうな様子でした。細かい作業の積み上 げは、決して楽しいだけではなく沢山苦労もあったはずなのに、なぜか奥さん は楽しくて仕方無い様子だったのです。もうひとつ思い出したのは、その商品 を買ってくださった友人の嬉しそうな表情でした。「売る側も買う側も楽しく 嬉しい商売っていいなぁ」そう思った二階堂さんは、次にどんな商売をするに しても、自分自身や家族が楽しめて、お客様にも喜んでいただけるものにしよ うと決めたのでした。 |
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| どうぞ次週をお楽しみに。 | |
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| 親から承継するはずの中小企業。しかし、価格競争に巻き込まれたその経営 を目の当たりにして、事業の継続を断念。取引先や社員に迷惑をかけるまいと 撤退を決断した若き経営者は、次の事業に夢をつなぎます。それは、作る側も 買う側も幸せになる「ものづくり」でした。 |
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会社の創業の話はいくつも語られます。しかし、撤退は語られることはあり ません。すべての取引先に迷惑をかけないように、仕入先に仕事がつながるよ うに、もちろん社員の今後も算段しての撤退は、やってみると大変な作業でし た。頭を下げ続ける毎日は、とても笑顔で語れるものではありませんでしたが、 そんな二階堂さんを支えたのは、次の事業に懸ける夢でした。奥さんが一時行っ ていた「紅茶ギフト」の販売は、もちろん一家の主婦が片手間に行うサイズの ものであったにすぎません。でも、そこに確かにあった「お客様」と「作り手」 の笑顔の交信は、いつまでも心に残る暖かい思い出であったのです。「あんな に楽しそうに仕事ができるならば、もう一度チャレンジしても値打ちがあるに 違いない」。そう二階堂さんが確信するほどの輝きがあったのでした。 |
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もともとものづくりを長くやっていた二階堂さんは、奥さんの趣味の事業を そのまま再現することでは事業として納得できませんでした。「まずは本場の 空気を感じ、本格的な商品を開発する下地を作る必要がありました」。という ことで、奥さんを英国に派遣します。二階堂さんを一番理解している奥さんは、 そんなご主人の気持ちに応えます。「小さい子供を置いて、家のことを人に任 せて本当に行っても大丈夫?」と思いつつも、今自分がやらなければいけない ことを理解し、英国に旅立ちました。もちろん、英国が大好きなのは自分です。 紅茶が大好きなのは自分です。そして、今度はそれを事業として成功させなけ ればいけないのです。主婦として、生活がかかっているという実感もありまし たが、何よりも、ご主人と共に自分たち自身の夢をかなえるという大きな目標 があったのでした。 |
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奥さんは、短い滞在期間をなんとか有効に過ごそうと、精力的にあちらこち らと動き回りました。商品企画のコンセプトを「英国・紅茶・バラ」と決めて いたので、テーマに沿ったアイテムを集めるためにアンティークショップを回 りました。このときに購入した珍しいアンティーク小物などの色使いやデザイ ンは、商品企画につながっています。また、自分の目で見た情報を持ち帰ろう と撮影した写真は、膨大な数にのぼります。それらもまた、お店作りはもちろ んサイトの雰囲気作りに役立てようと、ギャラリーを設置する予定です。 |
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2005年度の期末を持って、会社終結の作業が終りました。 「Everybody happyで終われるよう努力したつもりですがなかなか難しかったで す。しかしいろいろな方々のご協力によって何とか助けていただきました。」 とおっしゃる二階堂さんの胸中は推して量るべしであります。しかし、このク ロージングこそ、新しい事業のスタートラインでした。このとき同時に、新し いお店の名前が決まったのです。それが、英国の雰囲気を伝えられる名前とし て考えた「チェルシー・ガーデン・ティー」だったのでした。 |
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| さて、いよいよ商品企画が始まります。並行してサイト作りも始まりました。 どのようになりますか?次週をお楽しみに。 | |
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| 「作る側も買う側も幸せになるもの造りをする」という夢に向かって、いよ いよスタートした二階堂夫妻。しかしながら、紅茶ギフトという枠組みの中で どこまでオリジナルな商品を作っていくのか手探りの毎日でした。 |
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英国視察も終わり、社名も決まりました。ショールームもホームページも作 っていかないといけません。でも、何よりも、販売する商品を創らなければ始 まりません。それには、誰をターゲットにどんなシーンで使っていただく商品 を開発していくのかを決める必要がありました。もともと奥さんが始めた紅茶 ギフト。そこに込められた想いは何だったのでしょうか。 |
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美しいイメージと香りに包まれてほんのひととき、現実を忘れる。その贅沢 な時間の隅々に、チェルシーガーデンティーの商品がお役に立ちたい。その気 持ちが、外箱作成から中袋、ティーバッグ、ひいては計量スプーン、ポットに までつながっています。外箱のデザインが出来上がっても、実際の印刷まで立 会い、思う色合いが出るまで工場の技術者と話合いました。計量スプーンに至っ ては、スプーンを作る工場とメッキ工場という業界的には難しい業者マッチン グまで行いました。もちろん、夢を実現するためのこだわりだけでは出来ませ ん。もともと製造業出身の二階堂さんだからこそ実現できる「こだわりのもの 造り」だったのでした。 |
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商品開発がじっくりと時間をかけて進むのと並行して、ホームページの企画 が始まりました。二階堂さんの希望は、ネットショッピングサイトはしたくな いというものでした。それよりも、「ここにこういう商品がある。ゆっくりと サイト『チェルシーガーデンティー』を楽しんでいただき、本当にここの商品 をほしいと思って頂ける方だけにご購入いただき、長くお付き合いをして行き たい」という気持ちでした。それは、どちらかというと「お店」としてではな く、「商品開発者」としてチェルシーガーデンティーを位置づけている意識の 現れでもあります。つまり、扱うものは違っても、良い商品を大切に世に出し て行きたいという二階堂さんの製造業精神だったのでした。 |
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| 自宅を改造してショールームも開設しました。少しずつ商品開発も進んでき
ました。そんな中、まずは準備中のページをサイトとして設置し、オープニン
グの予告を行いました。また、ドメインを取得し、パソコンなどの機材も設置
しました。来週は、これらの準備を経ていよいよオープンを迎えたチェルシー
ガーデンティーの様子をお届けします。 どうぞお楽しみに。 |
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| どこまでも英国の雰囲気を生かした商品作りもいよいよ終わり、開店の日が やってきました。自分たちが作った商品は、お客様に受け入れていただけるの か、不安いっぱいで迎えたオープン初日。それは、不思議な縁で彩られた一日 だったのでした。 |
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2度の英国視察を経て、こだわりにこだわったショールーム。ペンキの塗り 方一つ取っても妥協はしませんでした。商品づくりでも何度も何度も試作を繰 り返し、納得いくものを作り上げました。夫婦揃って良く似た性格だったのか、 はたまた正反対でうまく行ったのかわかりませんが、二人の全力投球が実を結 んだ開店でした。しかし、落ち着いて考えてみると、ホームページは入り口だ け作っていたものの、いわゆる「もうしばらくおまちください」状態。宣伝を する時間的余裕もなく、せっせとモノ造りしていたお二人は、開店の日が来て やはり「お客様が来るはずが無いのでは・・・」と不安になるのでした。 |
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さて、こうして迎えたショップオープン。次々とお客様がやってきます。知 り合いももちろんいらっしゃいましたが、そうでない方がほとんどです。一体 なぜこんな場所に、それもオープンだとご存知で来て下さるのか? 二階堂夫 妻の疑問は募ります。明らかになったその理由、それは関西のおいしい店を紹 介する人気ブログだったのでした。「住宅街にいきなりイギリスが!」 実は ブログのオーナーは東大阪の住人。オープン前の店構えを見ただけで、紅茶の お店がオープンするらしいよと写真つきでブログに掲載してくれていたのでし た。おまけに、オープンの日程も時間も紹介してくれました。こだわりにこだ わったショールームが認められたのですね。オープン2日目には、ブログのオー ナーさんも来店され、実際に店内の写真を撮ったり、商品を購入してください ました。もちろん、すぐにブログに2度目の詳細なレポートがアップされ、ま すますショールームに活気が出たのは言うまでもありません。 |
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ホームページでの販売は未知数だと思っていた二階堂さんですが、お客様の 声に背中を押されました。ゆっくり自宅で商品を選んでネットから注文したい、 ショールームに行けないからファックスで注文したい、そのような要望が多く 寄せられたのです。早速注文フォームとFAX注文書のダウンロードを付けて ご要望にお応えしなければなりませんでした。しかしそれでも、商品を大切に 吟味していただいてから購入していただきたいという気持ちに変わりはありま せん。「今のところは、まず商品を一度手にとっていただきたい。そして、気 に入っていただけたのなら、ご注文いただきたい。しかし、遠方の人のために はホームページを活用しなければ。商品の良さを手に取るようにわかるホーム ページ作りを心がけていかなければならないと思っています。」とおっしゃる 二階堂さんは、もちろん、ホームページにもこだわりました。それは、最新の 技術を駆使するとかカッコイイデザインにするとかそういうことではありませ ん。自分たちが商品に込めた思いが伝わるような、そんな雰囲気作りを大切に したのでした。 |
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親から受け継ぐはずの製造業に終止符を打ち、夫婦で始めたこだわりの店。 ご主人の「もの造り精神」と、奥さんの「無類の英国好き」があってはじめて ここまでたどり着くことができました。もちろん、家族、友人、お客様、たく さんの人の大きな力が無ければできなかったことでしょう。来年の春、エント ランスを「ピエール・ド・ロンサール」という大輪のバラがたわわに彩る頃、 チェルシーガーデンティーもまた、大輪の花を咲かせていることを祈りつつ、 二人三脚の店作りを応援していきたいと思います。 |