.
勝機到来。チャンスをつかめ「めぐみ堂」
      〜恵みの心で伝統の技〜
小・中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、3月末まで毎週水曜日放送されていたアニメ「ヒカルの碁」をご覧になったことがあると思います。あの放送が始まってから、囲碁を打つ子供が増えたとか。子供さんにねだられてクリスマスプレゼントに囲碁セットをご購入のご家庭も多かったことでしょう。今月ご紹介するのは、囲碁や将棋の碁盤、棋具を販売して40年、伝統の技でキラリと光る「めぐみ堂」さんです。どうぞ最後までお楽しみ下さい。


    創業は昭和38年

  めぐみ堂の西本誠一郎社長は、10歳のとき父と死別。10人兄弟の4男として母の苦労の姿を見ながら苦難の少年時代を過ごされました。16歳のとき高知より大阪へ出てきた西本社長は、10年間の丁稚奉公を経て健全娯楽の囲碁将棋の製造販売会社を創業、それが「めぐみ堂」です。そこから10年にして業界トップのメーカーに育てた体験談は、ゼロからの成功談としてすべての人の心を励まし勇気づけるものと、各地で講演会にひっぱりだこです。
 それらの講演会の様子は、新聞、雑誌をはじめTVでも取り上げられ、いまや「異色社長」として超有名です。キリスト教の深い信仰に守られながら、各地を行脚する社長を支える常務の西本誠作さんが、今回の線客万来コーナーでご紹介するIT化の仕掛け人です。

    ヒカルの碁でびっくり

 「それにしても、いままでお好きな方だけの世界だった囲碁が、いきなり子供が押し掛けてきて、びっくりしました」とは、ある展示会での思い出話。
 テレビアニメ「ヒカルの碁」の人気が上がるにつれ、リアルな世界での囲碁が、子供の間でブームになりました。「今の親御さんは、子供が欲しいと言えば少しでもいいモノを買ってやりたいという気持ちの方が多く、驚くほど高額の碁盤をプレゼントされる」という現象は、まさに勝機到来。この機を逃さず、囲碁ファンに少しでもいいモノを安く提供しようと、インターネットの活用を思いつきます。
「ホームページ自体は専門家に作ってもらったものがあり、雑誌広告や展示会チラシに掲載してきたのですが、もっと活用できないものかなと悩んでいました」とおっしゃる西本常務は、今までとは違う世代の囲碁ファンを目の当たりにし、あらたな挑戦を思いつきました。




創業40年、今や囲碁将棋業界トップのメーカーとして不動の地位を築いた「めぐみ堂」。テレビアニメ「ヒカルの碁」がブームになり、今までと全く異なる客層が出現しました。この勝機を逃さないために、二代目の西本常務が知恵を絞ります。さて、そんな西本常務のアイデアとは・・・






    若い世代の囲碁ファン

「なにせ古い業界でね、販売するというと、全国各地を展示会でまわり、その場所にお越し頂いた方を対象に、色々な情報や用品をご提供するという即売方式が中心だったんです。」
そこに集う方は、勿論永年囲碁将棋を愛する中高年。それが「ヒカ碁」人気で一変します。「小学生や女性の囲碁ファンが急に増えたのにはびっくりです」とおっしゃる西本常務は、これらの新しい客層向けの商品が必要と感じます。気楽に気軽に囲碁を楽しむための道具はどうかと、「ソフマット盤」というソフトレザー素材の碁盤を開発しました。「あたらしい世代の囲碁ファンに受け入れられて、お陰様でヒット商品になりました。」

    せっかく囲碁に興味を持っていただけたなら

 あたらしい商品開発を行う傍らで、西本常務はもっと新しいことに挑戦が必要なのではないかと考えます。
「囲碁将棋をお好きな方ならば、一度はうちの碁盤・棋盤に触れた経験がおありのはず。でも、それが『めぐみ堂』というメーカーの商品だとはほとんど知られていないんです。」
「囲碁将棋を楽しむ方が一番欲しい情報は、自分のまわりに対局できる相手がいるかどうかということなんですよ。各地の道場なんかに通う方は別として、普段ご家庭や職場で趣味として楽しむ方々は、もっといろんな人と対局してみたいとお考えなんですね。」

ある日、西本常務にアイデアがひらめきました。「インターネットやったら、うちの名前の看板を出して、そこで物販したり情報提供したりできる!」勿論、既にホームページは立ち上げて、会社概要や展示会情報などは掲載して来ました。でも、そこに決定的に欠けていたものは、「コミュニケーション」でした。
お客様とのつながりを通して、「めぐみ堂」をもっと知っていただき、また、お客様のためになる情報提供・場所の提供を行うことで、より親密な関係を築いて行く。「もっと進化したホームページにしたい」と西本常務の挑戦が始まりました。




進化したホームページの前に、リアルな店舗もリニューアルします。 西本常務が実現していった「コミュニケーション力アップ」とは?






    まずはコミュニケーション

「 囲碁・将棋のお店といえば、なんだか入りにくい雰囲気で、常連でないと入っちゃいけない感じがありますよね」とは西本常務。そんな直営店をリニューアルすることを決意しました。
「和の"なごみ"を醸し出すために、なるべく天然素材を使い、気軽な雰囲気作りのため、手づくり感にこだわりました」なるほど、外観は囲碁・将棋の雰囲気とは全く違い、ちょっとのぞきたくなるようなおしゃれな小民家風です。中に入るとこれまた驚きですが、囲碁・将棋関連の道具は勿論なのですが、それ以外の小物もたくさん陳列されています。
「囲碁や将棋がお好きな男性が彼女を連れてきても、充分楽しんでいただける品揃えになっています」なるほど、カップルで来ていただく方が滞在時間も長くなるというものですね。西本常務は、この店作りを友達数人に手伝ってもらい、本当に手づくりで仕上げました。思い通りの店作りには、妥協をすることができなかったのです。
店舗は大阪駅前第4ビルの1Fにあります。店舗の様子は、インターネットでご覧いただけます。

めぐみ堂 梅田店 http://www.megumido.co.jp/e-goshogi/umeda.html

    コミュニケーション力アップでブランド力の向上を

 店舗リニューアルを終えた西本常務の次なる一手は、インターネットです。
「店舗を直接ご覧いただけない皆様にも、めぐみ堂の\"和\"の心を知っていただきたいと思い、ホームページの入り口は小民家風のイラストを採用しました。また、かねてより必要と感じていた"コミュニケーションの場"を提供するため、『めぐみ堂倶楽部』という会員制掲示板を設置しました。」めぐみ堂倶楽部とは、今までごく狭い地域的にしか共有されてこなかった情報を広く共有するための場所と位置付けられています。つまり、「ここにこういう実力の打ち手がいるよ」「対局相手を捜していますよ」といういわばローカルな情報を公開し、適切なマッチングを行うための場所です。マッチングは対局相手に限りません。「要らなくなった碁盤・棋盤などを引き取り、プロの手によるリフォームを経て欲しい方に提供するサービスも考えています。」

『ヒカ碁』で一般的にも知られるようになったインターネット対局など、伝統的な囲碁・将棋の世界にも、新しい世代・ツールが登場しています。そこにいち早く参加し、自社ブランドのサービスを定着させることで、「めぐみ堂」というブランド力をより向上させ、今よりも高い次元のサービスを行っていけるメーカーへと成長すること、これこそが西本常務の次の一手なのです。





古い業界に吹く新風を自分のモノにするため、西本常務の一手が光ります。そんな西本常務の奮闘に、西本社長も黙っていられません。めぐみ堂さんのもう一つの側面をご紹介します。






    平和で安全な社会を目指して

「めぐみ堂」社長の西本誠一郎さんが、日本キリスト教会の初代会長をつとめたほどのクリスチャンであることは、広く知られています。めぐみ堂という社名も、深い信仰と結びついているものです。そんな西本社長の願いは、人類の永遠の平和です。しかし、社長は語ります。「私たちの地球にはいま危険がいっぱい。」「ノアの方舟が人類に与えた教訓のごとく、人々が平和だ、安心だと油断している時に思いもかけず危機が迫ること、また地球上の汚染の現状を見る時、疑いもなく私たちの足元に危険が迫っています。」と。
そこで、創意と工夫でめぐみ堂を築き上げた西本社長は、いてもたってもいられず、新規事業を興します。囲碁や将棋とは全く異なる商品「シェルター」でした。


    もっと知ってもらうために

 インターネットでコミュニケーション力アップを目指す西本常務を見て、西本社長は思いました。
「インターネットに1枚もののカタログ記事を掲載するだけではなくて、見てもらえる工夫をしなければ何にもなりません。」それまでもインターネットに紹介ページを掲載していたのですが、世界的に安全への警鐘が鳴り響く今、もっとシェルターを知ってもらうために、より見てもらえるページ作りが必要と感じたのです。
きっかけは、お客様からの一言でした。「シェルターで検索してんけど、おたくのシェルターは無かったで…」
検索エンジンとは何か、ホームページを出しているのに、なぜ出てこないのか、わからない事ばかりでした。数々の修羅場を乗り越えた西本社長は、自分に足りないものを即時に理解します。「なにをどうしたいのかをプロに伝えたら、一番早くやりたい事が実現できる。知らないからと放っておいたり、わかるまで待っていたのではビジネスチャンスを失ってしまいます。」そこで、有名な検索エンジンに必ずヒットするように、ホームページを改修しました。また、見やすい様に、内容を見直しました。

「ホームページを出しているからと安心していましたが、本当に皆さんにご覧頂いたり、お買い求め頂いたりするためには、もう一工夫必要なのだと実感しました。」とは西本社長。より安全な生活を提供するための、シェルター販売に力が入ります。

 囲碁・将棋、それに、シェルターと、全く商材は違っても、それぞれに自分の考える勝機を活かすための工夫が光ります。それが、インターネットの世界で親子二代同時進行している「めぐみ堂」さんの今後に注目したいと思います。


このページの上に戻る▲